バス運転手意識失い乗客がブレーキ、救命措置も(読売新聞)

 11日午後8時40分頃、高松市田村町の高松自動車道上り線で、「東交バス」(高松市)の観光バスの男性運転手(43)が走行中に意識を失った。

 バスは左側壁や中央分離帯に接触しながら進んだが、乗客の男性2人がブレーキをかけ、約400メートル先で停止。2人のうち37歳の男性が、呼吸が止まっていた運転手に心臓マッサージを行い、運転手は12日午前8時半頃、意識が戻った。バスには乗用車が追突するなど計4台が絡む事故となり、1人が軽傷。バスの乗客11人は無事だった。

 バスはJA香川県川添支店の貸し切りで、広島などを日帰りで訪れ、高松市内に帰る途中。2人は側壁に接触したことで異状に気付き、37歳の男性が、運転席にもたれかかっていた運転手の脇から足を差し入れてブレーキを踏み、もう一人がサイドブレーキを引いた。

 37歳の男性は心臓マッサージは初めてで、「とにかく必死だった」と話している。東交バスによると、運転手は1月の健康診断で異常はなかったという。

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